先月末、千葉県自閉症協会Willクラブさんにお招きいただき、高機能自閉症・アスペルガー症候群の子供を持つ保護者の方を対象に「社会にでる前に身につけておきたいこと」と題してお話をさせていただきました。 障害者枠で配慮を受けながら就労するのと健常者として普通に就職するのと、それぞれどんなメリット・デメリットがあるのか。
かつて人材紹介会社のエージェントとして発達障害のある人の就労支援に携わったときのエピソードを交えつつ、想定年収や将来のキャリア形成に至るまでの踏み込んだ説明をしました。
その上で、発達障害のある人が就職および就労継続に成功するための条件として「障害の自己理解」「コミュニケーション能力」の二点を挙げ、学齢期からの取組みが必要であることをお伝えしました。
最終的な結論としてお伝えしたのは「学校・家庭に次ぐ3rdプレイスを確保することの重要性」です。
本人が他者との関わりの中で安心して好きなことに取り組める場を用意することが、自己理解とコミュニケーション能力を高めることに繋がることをお伝えし、そうした場作りのきっかけとしてアナログゲームを体験いただきました。
知的な遅れのない発達障害のある子を育てる親御さんの場合、お子さんの将来の道筋がハッキリせず不安に感じておられることがほとんどです。
学齢期から就労までの課題を一気通貫でお話出来たことで、将来への見通しを持っていただく一助になったのではないかと思います。
指導者向けの研修会が続きます
今月から来月にかけては、地方で指導者の方向けの研修会が続きます。 10月末には静岡県で放課後等デイサービスの方を対象とした研修(非公開)があります。
また11月7日には長野県諏訪市にて、教育・療育関係者・保護者向けにアナログゲーム療育を実践的にご紹介する勉強会を開催します(諏訪地域障害福祉自立支援協議会主催)。
後者は外部の方も参加可能です。ネットに情報が出ておりませんので、ご興味のある方はtmwires@gmail.comまでご連絡いただけたら詳細をご連絡いたします。申し込み締め切りは10月23日です。