金子書房さんが出版された「ハンディシリーズ発達障害支援・特別支援教育ナビ 発達障害のある子ども・若者の余暇活動支援」に共著者として参加させていただきました。
本書は余暇支援について、その定義や意義に加えて、多様な実践が紹介されています。その中で、私は成人のASDのある人を対象としたアナログゲームの実践事例を紹介しました。過去の研修や出版物ではお子さんの事例を中心にお伝えしてきており、成人の方の事例を紹介するのはほぼ初めてです。ご興味のある方はぜひお手にとってみてください。
余暇支援は余った暇じゃない
本書を読み進めていく中で、編著者である加藤浩平先生の「『余暇=余った暇』ではない」という言葉が印象に残りました。
私の経験でも、過去に余暇支援ツールとしてアナログゲームに興味を持っていただいたことはあったのですが、その際「余暇支援”も”大切ですよね」と言われることが多かったです。どちらかといえば学業や仕事の支援が第一、余暇支援はその次に来るものという認識が一般的なようです。
しかし、特に成人期の方で長期にわたり就労を継続できている方については、仕事が自身の特性に合っていたり職場のサポートがあることに加え、休日に楽しめる趣味を持っている方が多いと感じています。今後注目されていくであろう余暇支援の分野について、本書がみなさんの理解を深める一助になればと思います。
本書を含めた「ハンディシリーズ」はこれまで多数出版されており、共著者も著名な方々が多いために、本書の出版に参加できたことは大変光栄でした。金子出版様ならびに編著者の加藤浩平先生に感謝申し上げます。ありがとうございました。